海辺の環境教育フォーラム2024inふくしま、1日目の10/13(日)に実施する「分科会」についてご紹介します。
●分科会 1: 「海といっしょ、森といっしょ」
「森・川・海はつながっている」
環境教育に携わる人にとっては当たり前の感覚かもしれませんが、
この分科会の前半では、その「つながり」
試行錯誤しながら森川海をつなぐ環境教育を実践している方、
分科会1 ゲストスピーカー
⚫︎高崎みつる(たかさきみつる)さん
石巻専修大学名誉教授。3代以上東京生まれ江戸っ子。田舎の無い子供時代から「田舎暮らし」へ憧れ、高校時代(全寮制)飯豊連邦山形側の裾野で夢のような3年間を過ごす。源流域から森・川・海の生態系連鎖と環境/水質研究は大学院修士課程の研究がキッカケ。筑波(研究所)・東北大・石巻専修大理工学部への移動で研究フィールドに恵まれた。
⚫︎佐野文洋(さのふみひろ)さん
ナチュラル・アクション・アウトドア・ツアーズ代表。林業家、
●分科会 2: 「海といっしょ、地球といっしょ」
災害大国ニッポン。気候変動が進行し、いつ、どこで災害が起こるかわからないといわれるこれからの時代。この先もなくなることのない自然災害に対し、海辺の環境教育ができることは?震災後13 年たったふくしまと、今年はじめに地震が発生した能登。2つの地域から学び、自然の恵みと災いの両面を意識した教育とはどのようなものかを、参加者とともに議論を深めます。
分科会2 ゲストスピーカー
①アクアマリンふくしま 村山祐子さん
アクアマリンふくしまで実施されている様々な体験プログラムの震災による影響や、震災学習プログラムのこれまでの取り組みをご紹介いただきます。
②放射線リスクコミュニケーション相談員支援センター 鈴木聖一さん
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/shiencenter/
福島県の学校教育では必須となっている「放射線教育」の取り組みをご紹介いただきます。
能登のお三方からは、能登里海教育研究所が震災前から取り組んできた海洋教育の事例と共に、能登町立小木中学校の防災教育と「とも旗祭り」を紹介いただきます。
●分科会 3: 「海といっしょ、こどもといっしょ」
人は5歳くらいまでの間に神経系の8割が成長を遂げるといわれており、乳幼児期は感性を育む時代とされています。この時期、五感で自然を知り、多様な生き物のいる世界と親しむ体験をすることは、自然に優しい次世代の育成の大きなヒントになるのではないでしょうか。しかし海での自然体験は森や山と比べるとハードルが高いと考えられているのか、保育の現場ではあまり取り入れられていません。
この分科会では、幼い子どもたちに向けた海での自然体験について考え、そのファーストステップとして水族館がどんな役割を果たせるのか、フィールドへとどうつながっていけるのか、皆さんと考えます。
分科会3 ゲストスピーカー
①小西 貴士(こにし たかし)さん
2000年より八ヶ岳南山麓にある(公財)キープ協会にて15年間インタープリターとして勤務。キープ森のようちえんプロジェクトを立ち上げ、自然のなかで生き生きと過ごす子どもたちの様子を記録した「子どもと森へ出かけてみれば」など、多くの写真集を出版してきた。2015年にインタープリター/写真家としてフリーランスになり、現在は、八ヶ岳南山麓にて汐見稔幸氏らと共に「ぐうたら村」という、自然に抱かれた保育者の学びの場を主宰。その傍ら、森や野原で子どもたちと過ごしながら、子どもを含む命をテーマに写真を撮り続ける。写真やことばを雑誌や書籍で発表するかたわら、広く保育や子育てを応援するため、全国各地でスライドトークショーや写真展を開催する。
②杉澤 莉子(すぎさわ りこ)さん
静岡県富士市出身。2016年に福島県に移住し、特定非営利活動法人ホールアース自然学校福島校に所属。以来、小学生~中学生向けの「ふくしま遊牧民キャンプ」や、学生向けの養成講座などを担当。2022年に1児の母となったことをきっかけに、未就学児向けプログラム「旅するようちえん」を立ち上げ、子どもたちにとって最良の体験とは何かを考えながら、日々挑戦中。